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2010 年度 自己評価報告書

土地の記憶の生成・変容過程に関わる芸術の機能の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20520112
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 芸術学・芸術史・芸術一般
研究機関東京大学

研究代表者

渡辺 裕  東京大学, 大学院・人文社会系, 教授 (80167163)

研究期間 (年度) 2008 – 2011
キーワード集合的記憶 / 地域イメージ / 芸術 / 文化資源
研究概要

本研究は,土地に関わる記憶が人々のうちに形作られ,維持され,また変容されてゆく過程で芸術がどのように関与し,その際にいかなるメカニズムが作動しているかを解明し,ひいてはそれが人々の共同体意識やアイデンティティ意識の形成へと結びついてゆくあり方を明らかにしようとすることを目指すものである。近年、土地やその歴史に関わる「集合的記憶」のあり方や、それが文化の形成の中で果たす役割がホットなトピックとなっているが、土地を舞台や題材にした文学、絵画、映画、音楽等の芸術はそのような記憶が形成されるにあたって重要な機能を果たしているはずであるにもかかわらず、その包括的な研究はこれまでなされてこなかった。本研究では、とりあえずの研究の手がかりとして、文学散歩や映画のロケ地めぐりといった、作品にゆかりの土地をたずね歩く行為に焦点をあて、作品の内実が現実の土地の表象に重ね合わせられることによって、その表象を重層化させたり変容させたりするメカニズムの解明を目指す。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 「ノイズ」言説・再考-ジンタとチンドンをめぐる表象の成立と変容、『文学』、2010

    • 著者名/発表者名
      渡辺裕
    • 雑誌名

      第11巻6号

      ページ: 70-87

  • [雑誌論文] 東ドイツの美しい記憶?:「オスタルギー」の中のベルリン2010

    • 著者名/発表者名
      渡辺裕
    • 雑誌名

      アステイオン 第72号

      ページ: 184-187

  • [雑誌論文] Building the Body and Mind of Japanese "Nationals" : Modern History of "Song (shoka)"in Japan2009

    • 著者名/発表者名
      WATANABE Hiroshi
    • 雑誌名

      International Yearbook of Aesthetics vol.13

      ページ: 189-208

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 寮歌の「戦後史」2009

    • 著者名/発表者名
      渡辺裕
    • 雑誌名

      -E9日本寮歌祭と北大恵迪寮におけるその伝承の文化資源学的考察、『美学芸術学研究』、 第27号

      ページ: 57-94

    • 査読あり
  • [雑誌論文] バナナの叩き売りの口上はいかにして「芸術」になったか2009

    • 著者名/発表者名
      渡辺裕
    • 雑誌名

      大航海 第70号

      ページ: 86-93

  • [学会発表] 日本近代のなかの宝塚歌劇2008

    • 著者名/発表者名
      渡辺裕
    • 学会等名
      国際シンポジウム「戦間期(1918-1938)大阪の音楽と近代
    • 発表場所
      国際日本文化研究センター
    • 年月日
      2008-12-06
  • [図書] 考える耳再論-音楽は社会を映す2010

    • 著者名/発表者名
      渡辺裕
    • 総ページ数
      155
    • 出版者
      春秋社
  • [図書] 歌う国民-唱歌、校歌、うたごえ2010

    • 著者名/発表者名
      渡辺裕
    • 総ページ数
      293
    • 出版者
      中央公論新社

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公開日: 2012-02-13   更新日: 2016-04-21  

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