本研究、初年度である2008年度は空間認知、視覚的認知、音楽認知(特に分節化と階層構造)の個別研究を行いつつ、心理実験のための準備と予備実験を行った。そしていくつかのマルチモーダルな認知に関係する仮説のもとに、それらの身体化、感覚を通した検証を試みた。 1. InSEA国際美術教育学会世界大会のシンポジウム+ミニワークショップ「身体・メディアから見た特別支援教育」【8月8日14:00-15:40/Room2】音楽と視覚を統合した自作のワークショップの構成を紹介する。 2. 障害児のためのメディア・アート・ワークショップ「盲学校deアート2008 in maebashi」において「かたち・おと・うごき・からだの共鳴と共振」のタイトルのもと、音による空問認知にもとづくワークショップを行う【12月16日(日)群馬県立盲学校】 また、視覚と聴覚の関係性について以下のような研究発表を行った。 3. 生存科学研究所「脳科学と芸術」第二回シンポジウム 「音楽の進化と脳科学」において「音楽における階層構造について」のテーマのもと視覚的、空間的構造認知の階層性との比較を行い講演する。【8月29日13:00-18:20/銀座フェニックスプラザ(紙パルプ会館)】 4. フェスティバル Sound&Vision vo1.3にて音を視覚化する19世紀の装置、ハーモノグラフを残された図面から研究、再構築しインスタレーションとして展示した。【10月11日〜26日/ZAIM(財団法人横浜市芸術文化振興財団)】 現在、心理実験を重ねており、それらの学会での発表は今年度と次年度に行う予定である。
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