研究課題/領域番号 |
20520113
|
研究機関 | 東京芸術大学 |
研究代表者 |
古川 聖 東京芸術大学, 美術学部, 准教授 (40323761)
|
研究分担者 |
藤井 晴行 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (50313341)
清水 泰博 東京芸術大学, 美術学部, 准教授 (80345339)
|
キーワード | 科学と芸術 / デザイン / マルチモーダル / 認知科学 / コンピュータ音楽 |
研究概要 |
本研究は、数理科学的な方法で、抽象レベルでのシンボリックな記号上の操作が可能な(視覚や聴覚の認識の構造のメタレベルにある)仮想構造空間を用いて説明し、それらを基に実際の表現へと結びつけるための方法の探索や実験システムの開発を行ってきたこれまでの活動、研究をもとに、さらに新しい研究手法を取り入れ、最新の知見とも照らし合わせ、作曲などの聴覚を使った音の構成法とデザインなどの視覚・空間構成法の共通の深層構造から出発し、それらを統合するメタ構成法を実践的に研究するものであることから、昨年度までの研究においてプロトタイプが開発、完成されて、その使用方法と実効性が確認されているマルチモーダル表現のための、表現の多元性を柔軟に扱う事を可能とするゲシュタルトエディター(ソフトウェア)を使用し実際に制作を行った。この作品創作は主に研究代表者の古川が中心となって行なった。 また本研究は、研究内容を作品として、定着し、社会の中に発信することまでも含めた上での研究であり、作品、成果物の外部からの評価を分析し、本研究の意図がどのようにリアリゼーションとして実現されたか、またそれらの行為を通してどのような問題が発見されたかを検証した。 それから本研究の骨子の一つである、自己観察法(何をどう考えてどう処理したかを記録しそれを観察する)による、専門知識の抽出を創成過程の分析を通して得られた、作曲やデザインという複雑な思考過程の形式化についてとりまとめた。
|