1、鋳銅品の着色法調査 前年度に引き続き、現存する鋳銅作品の調査を行い、基本プランの再検討と表面処理着色法の実施内容を確認した。 2、着色の現地調査 国外の鋳銅品の着色に関する調査を実施。調査内容は次のとおり。 (1)、ギリシャのアテネ考古学博物館において古代ギリシャブロンズの調査を実施。 (2)、ギリシャのデルフィ博物館において御者の像の調査。 (3)、ギリシャのピレウス考古学博物館においてブロンズ像の調査。 上記調査で確認できた着色の再現を目的とし、着色サンプルの一部作製を実施した。 3、各種合金鋳物の作製 各種表面処理の基盤となる美術鋳物見本について各種鋳造法を用い実際に鋳造作製した。 4、次年度以降の調査内容のまとめ (1)、美術鋳物見本の表面(肌)処理の実施。 (2)、美術鋳物見本の色沢獲得のための広範囲な着色処理の実施。 (3)、上記内容を受けて作家の制作の立場から安定した美術鋳物の表面処理着色技法を、求める色沢ごとに系統的にまとめデータ化する。
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