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2008 年度 実績報告書

楽器におけるわざ学の伝承とグローバリゼーション

研究課題

研究課題/領域番号 20520120
研究機関京都教育大学

研究代表者

田中 多佳子  京都教育大学, 教育学部, 教授 (70346112)

研究分担者 梅田 英春  沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 准教授 (40316203)
沖花 彰  京都教育大学, 教育学部, 教授 (80115972)
金子 敦子  名古屋芸術大学, 音楽学部, 教授 (90224592)
キーワード楽器 / ものづくり / グローバリゼーション / 大正琴 / アジア
研究概要

本研究は、演奏する人の特性に応じた多様な音楽表現の実現のために、楽器にこめられた有形・無形のさまざまなものつくりの技(わざ)をグローバルな視野から研究および資料化することを目指している。今年度行った具体的な研究活動および得られた成果は次のようなものである。
1.MLを開設し緊密な情報交換を行う一方、5月(東京藝術大学)および12月(京都教育大学)の2度、研究会議を開催した。梅田英春、尾高暁子、塚原康子、横井雅子らが出席し情報交換および今後の調査方針や対象などについての検討を行ったほか、(1)「電子楽器開発からみえるもの」(田中健次)、(2)「楽器学の現在-The Galpin Societyの活動を中心に」(筒井はる香)などの研究助言を得た。
2.8月下旬、インドで楽器製作関係者・楽器博物館などの調査を行い、伝統楽器や外来楽器の製作の現状などを明らかにした(田中多佳子・塚原康子)。
3.9月、東京国立博物館にて特別観覧により19世紀末インド人学者から日本に寄贈された楽器の所在を確認(同)、塚原がこの件に関する論考を近く発表する予定。
4.12月、インドネシア調査(梅田英春・田中)。日本からバリ島に伝わった数種類の大正琴についての実態の一部を初めてつかむとともに、復元演奏を撮影した。
5.12月、愛知県の大正琴工場において詳細な製作過程の撮影を行った(金子敦子、田中)。撮影データを公開に向けて編集作業中。
6.12月〜1月、20世紀初頭に台湾で発行された新聞から楽器関連データの抽出作業を行った(尾高暁子)。
7.その後、各調査者が収集したデータをもとに研究を継続すると同時に、公開に向けての編集作業を進めている。沖花彰・田中多佳子を中心に、データのデータベース化、Webページ作成の検討をしているものの、まだ、内容的にいくつかの未解決の問題があり年度内の公開開始には至らなかった。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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