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2010 年度 実績報告書

ジェルジ・リゲティ研究:中東欧音楽史の視点から

研究課題

研究課題/領域番号 20520121
研究機関大阪大学

研究代表者

伊東 信宏  大阪大学, 文学研究科, 教授 (20221773)

キーワードリゲティ / ハンガリー / ルーマニア / 中東欧 / ユダヤ / クラスター / クルターグ / トゥルナヴェニ
研究概要

本研究課題は、20世紀後半を代表する作曲家の一人、ジェルジ・リゲティ(1923-2006年)について、その創作を彼の文化的背景である中東欧音楽の文脈のなかで明らかにしようとするものである。具体的には、1.リゲティの少年時代の音楽的環境を明らかにし、そこでの民俗音楽の役割などを検討すること、2.第二次大戦後、1956年のハンガリー動乱までのハンガリーにおけるリゲティの活動を当時の社会状況との関連の中で読み解くこと、3.西欧亡命後、パリ、ケルンなどの「前衛音楽」のサークルにおけるリゲティの位置を明確にすること、4.リゲティ自身の「ヨーロッパ音楽」理解を彼の著作や音楽作品の分析によって明らかにすること、を目指す。
本年度は、これらの論点のうち、1.について8月にリゲティの生地において調査を行い、これまで知られていなかった彼のユダヤ的環境を明確にすることができた。この点については、「トゥルナヴェニ:リゲティの生家」と題する小文も発表した。2.については、特にハンガリーの指導的作曲家であったバルトークと、同僚であったクルターグとの関係について研究を進め、京都市立芸大において講演を行ったほか、クルターグのインタビュー集『クルターグの肖像-インタビューとリゲティへのオマージュ-』(構成・編著ヴァルガ・バーリント・アンドラーシュ)の翻訳を行い、詳細に検討した。また、3.については、リゲティ自身の論文「慣習と逸脱:モーツァルトの弦楽四重奏曲『不協和音』」"Konvention und Abweichung. Die 》Dissonanz《 in Mozarts Streichquartett C-Dur KV 465"の訳文を作成して、詳細に検討した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] トゥルナヴェニ:リゲティの生家2010

    • 著者名/発表者名
      伊東信宏
    • 雑誌名

      奏

      巻: 34 ページ: 13-14

  • [学会発表] 20世紀ハンガリーのピアノ音楽の系譜:バルトーク/リゲティ+クルターク2011

    • 著者名/発表者名
      伊東信宏
    • 学会等名
      京都市立芸術大学博士課程特別授業
    • 発表場所
      京都市立芸術大学(京都府)(招待講演)
    • 年月日
      2011-03-08
  • [学会発表] シャガール・クレズマー・結婚・ゴンチャローヴァ・ストラヴィンスキー2010

    • 著者名/発表者名
      伊東信宏
    • 学会等名
      福岡市美術館講演会
    • 発表場所
      福岡市美術館講堂(福剛県)(招待講演)
    • 年月日
      2010-11-13
  • [図書] うたの地脈--民謡の通文化的研究(「バルトーク《子供のために》をめぐって」の部分を担当)2011

    • 著者名/発表者名
      細川周平編
    • 出版者
      ミネルヴァ書房(印刷中 未定)

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公開日: 2012-07-19  

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