研究課題/領域番号 |
20520128
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研究機関 | 川村学園女子大学 |
研究代表者 |
酒井 正子 川村学園女子大学, 人間文化学部, 教授 (00092627)
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研究分担者 |
小林 公江 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (40195772)
久万田 晋 沖縄県立芸術大学, 付置研究所, 教授 (30215024)
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キーワード | 沖縄 / 民俗芸能 / エイサー / 念仏 / 旧盆 / 現地調査 / 伝統の再創造 / モーアシビ |
研究概要 |
1、現地調査;2009年は旧盆が平日の9/1~3だったため、行事の実施は8/15~9/6頃に分散した。名護市大兼久・東江・宇茂佐・屋部、本部町瀬底・健堅・渡久地・伊豆味、今帰仁村今泊(東上原)・呉我山・与那嶺等のエイサー、8/16名護市青年エイサー祭、9/2本部町青年エイサーまつり、9/4嘉手納町エイサーまつり等を収録。関連芸能として村おどり(本部町瀬底、今帰仁村仲尾次、名護市屋部・宮里・山入端)や大宜味村塩屋の海神祭等に出向き、補充調査も随時おこなった。 2、手踊りエイサーの地域性;小林は本部地域と比べ名護市の傾向として、概ね本調子の曲で扇や四つ竹を持っ、テンポが緩やか、二揚の曲の踊り方に特色があるとする。また本来豊年祭の踊りであったが、戦後旧盆におこなう集落が多くなったという。さらに隣接する北部国頭・大宜味村の女エイサーの総括的な特色を明らかにし、固有の性格を持つ芸能として独自に生成された可能性を提示した。 3, エイサーの生成と伝承;酒井は瀬底における戦後の中断と、歴代の地方・青年会による意識的な伝承の努力、1960年および1990年以降の変遷、古典とエイサーに関する伝承意識の違いなどを探った。久万田は、エイサー芸能における三線の使われ方、戦後沖縄における民族芸能としてのエイサーの生成と発展について考察した。
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