沖縄のエイサー芸能の生成過程の解明-「手踊りエイサー」の様式性に着目して

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20520128
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 芸術学・芸術史・芸術一般
• 研究機関: 川村学園女子大学
• 研究代表者: 酒井 正子 川村学園女子大学, 文学部, 教授 (00092627)
• 研究分担者: 小林 公江 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (40195772) ; 久万田 晋 沖縄県立芸術大学, 付置研究所, 教授 (30215024)
• 研究協力者: 小林 幸男 京都教育大学, 名誉教授
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 沖縄 / 民俗芸能 / 手踊りエイサー / 太鼓エイサー / 現地調査 / 旧盆 / 青年会 / 歌掛け

研究概要

沖縄本島北部に伝承される「手踊りエイサー」は、現在盛んな太鼓の群舞とは全く異なるスタイルのエイサーである。殆ど知られていないその実態を調査し、全体像と芸能史的な位置づけを探った。その結果約60集落で伝承を確認、曲目や歌詞、演奏スタイルの違いなどから、いくつかの系統や地域性が見出された。また近代には舞台芸能や流行歌を取り込み、戦後は太鼓エイサーへと進化し、1980年代以降は創作エイサーの強い影響を受けるなど、芸能の変遷とダイナミズムが明らかになった。

研究成果

• [雑誌論文] 沖縄県名護市名護地区のエイサーと本部町瀬底エイサーとの関係 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小林公江
  • 雑誌名: 関西楽理研究 XXVII ページ: 1-16
  • 査読あり
• [雑誌論文] 瀬底エイサーの伝承と歌詞・瀬底エイサーの伝承と歌詞その2 (2009)
  • 著者名/発表者名: 酒井正子
  • 雑誌名: 奄美沖縄民間文芸学 9-10 ページ: 107-116,95-112
  • 査読あり
• [雑誌論文] 女エイサーの音楽(その1) (2009)
  • 著者名/発表者名: 小林公江、小林幸男
  • 雑誌名: 沖縄芸術の科学 21号 ページ: 61-84
• [雑誌論文] 今帰仁村の手踊りエイサー;本部半島の他地域との比較を通して (2008)
  • 著者名/発表者名: 小林公江、小林幸男
  • 雑誌名: 沖縄芸術の科学 20号(http://ci.nii.ac.jp/vol_issue/nels/AN10170660_ja.html,http://www.okigei.ac.jp/sougou/hukenkiyo23.html) ページ: 43-63
• [学会発表] これからのエイサーの継承について (2008)
  • 著者名/発表者名: 久万田晋
  • 発表場所: 沖縄市文化センター
  • 年月日: 20080000
• [図書] 沖縄の手踊りエイサーにみる掛け歌の諸相(福田晃他編歌の起源を探る所収) (2011)
  • 著者名/発表者名: 酒井正子
  • 出版者: 三弥井書店(出版確定)
• [図書] 沖縄の民俗芸能論 (2011)
  • 著者名/発表者名: 久万田晋
  • 総ページ数: 368
  • 出版者: ボーダーインク
• [図書] 沖縄県名護市の大兼久エイサー (2010)
  • 著者名/発表者名: 小林公江、小林幸男
  • 総ページ数: 64
  • 出版者: 自費出版
• [備考] 「手踊りエイサー」ホームページ開設を計画中