研究課題/領域番号 |
20520153
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 伸宏 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70148724)
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研究分担者 |
加藤 達彦 木更津工業高等専門学校, 人文学系, 准教授 (70321403)
土屋 忍 武蔵野大学, 文学部, 准教授 (20302200)
畑中 健二 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教 (30334551)
森岡 卓司 山形短期大学, 総合文化学科, 講師 (70369289)
山崎 義光 大阪府立工業高等専門学校, 総合工学システム学科, 准教授 (10311044)
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キーワード | 小品 / 文学史 / ジャンル / 散文 / 写生文 / 紀行文 / 散文詩 |
研究概要 |
本研究は、「小品」というジャンル未分化な散文テクストを対象にして、その成立と展開とを歴史的な観点から明らかにし、またこの脱ジャンル的・越境的な領域のになう意義や可能性を多角的に考究することを目的としている。しかしまたこの「小品」に関しては、先行研究の蓄積は殆ど皆無に等しく、基礎的研究を含めて研究の方法を開拓し、研究実績を新たに積み上げていかなければならない困難さを抱えている。それ故、初年度である平成20年度の研究実施計画は、交付申請書に記載したように、雑誌メディアにおける「小品(文)」という枠組みの成立と展開、及び作家達によって「小品」として発表されたテクスト群やまた「小品」と題された投稿欄の掲載作品等に焦点を当て、「小品」の実態的な広がりについての基礎的文献調査と中心とした実証的研究を行うこととなった。同時に研究分担者それぞれが設定したテーマに即した「小品」に関する個別的な考察を並行して進めた。これらの研究の成果は、8月27日及び12月13日の2度にわたって開催された本共同研究の研究集会の場において報告が行われ、分担者間での成果の共有を図った。具体的には、雑誌メディアとして、『ホトトギス』・『創作』・『早稲田文学』・『趣味』・『文章世界』その他について基礎的及び書誌的な資料調査の結果の報告が行われ、また各自のテーマに基づく「小品」研究に関しては個々の検討の成果について全員が発表を行い、「小品」をめぐる多様な問題について理解を深めることとなった。以上のように平成20年度は、当初の計画通り、基礎的な文献調査を中心に進め、確実な成果を挙げることが出来た。次年度は、これらの成果を踏まえ、文献調査を更に継続しながら、各自のテーマに沿った「小品」研究の更なる進展を図る予定である。
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