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2010 年度 研究成果報告書

朝鮮戦争をめぐる文学と1950年代の社会表象の総合的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20520165
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本文学
研究機関愛媛大学

研究代表者

中根 隆行  愛媛大学, 法文学部, 准教授 (80403799)

研究期間 (年度) 2008 – 2010
キーワード朝鮮戦争 / 社会表象
研究概要

本研究は、1950年に勃発した朝鮮戦争にかんして、どのような文学的表現が行われたのかを検証した研究である。朝鮮戦争は日本の戦後復興をもたらした戦争であると同時に、東アジアの冷戦体制を決定づけた戦争である。しかし、朝鮮戦争にかかわる文学的表現は、より複雑な様相を呈して描かれていた。たとえば、朝鮮戦争をテーマにしながら、それを同時代の日本社会への批判や知識人の苦悩として描いた堀田善衛『広場の孤独』の事例があった。また、広島や福岡、愛媛の地方紙誌においては、この時期に朝鮮戦争をテーマにした詩歌が多く発表され、それらがアメリカによる日本の軍事基地化への批判等とともに、旧植民地での経験や引揚げ体験をめぐる記憶と結びつくという特徴が見られたのである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 堀田善衛『広場の孤独』の射程-朝鮮戦争と同時代の日本文学2010

    • 著者名/発表者名
      中根隆行
    • 雑誌名

      韓国語と文化

      巻: 第7輯 ページ: 187-210

  • [学会発表] 原爆の記憶と朝鮮戦争-1950年広島における反戦平和詩のダイアグラム2010

    • 著者名/発表者名
      中根隆行
    • 学会等名
      第30回原爆文学研究会
    • 発表場所
      九州大学西新プラザ(福岡市)
    • 年月日
      2010-03-21
  • [学会発表] 堀田善衛『孤独の広場』の射程-朝鮮戦争と同時代文学2008

    • 著者名/発表者名
      中根隆行
    • 学会等名
      中国日本文学研究会十一届年会及学術研究会
    • 発表場所
      中華人民共和国・大連市大連外国語学院
    • 年月日
      2008-08-19

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公開日: 2013-07-31  

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