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2010 年度 研究成果報告書

『とりかへばや』伝本の流布状況を視点とした江戸時代における物語享受の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20520170
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本文学
研究機関県立広島大学

研究代表者

西本 寮子  県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (70198521)

研究分担者 赤迫 照子  広島大学, 大学院・文学研究科, 研究員 (70452612)
連携研究者 小川 陽子  松江工業高等専門学校, 助教 (50512266)
研究期間 (年度) 2008 – 2010
キーワードとりかへばや / 中世王朝物語 / 物語享受史
研究概要

『とりかへばや』伝本はすべて写本で伝わる。100を超える伝本のうちこれまで未調査であったもの、新出伝本についての調査を中心に実施し、近世初期の一本ないしは数本から派生したとされる従来の伝本の伝存状況についての考え方を改めて確認、補強した。現在書写年時が判明している最も古い伝本の一つは寛延四(1751)年書写本であるが、書写時期が山岡浚明の活躍時期とほぼ重なることから、この時期に公家の故実家の手から和学者の手に渡り、師弟関係を軸に転写が繰り返されて広まっていったと考えられること、また、書込や施注に関わった人々が浚明の物語研究の達成に大きな影響を受けたとみられることを確認した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 2010 2009

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 『とりかへばや』と『源氏物語』-匂宮三帖への関心を視点として-2010

    • 著者名/発表者名
      西本寮子
    • 雑誌名

      『源氏物語の展望』第8輯(三弥井書店刊)

      ページ: 114-145

  • [雑誌論文] 黒川春村『古物語類字抄』の発展2010

    • 著者名/発表者名
      小川陽子
    • 雑誌名

      古代中世国文学 25号

      ページ: 13-31

  • [雑誌論文] 『夜の寝覚』の摂関体制-おほやけの御後見の相対化と<藤原氏の物語>-2009

    • 著者名/発表者名
      赤迫照子
    • 雑誌名

      『平安後期物語の新研究』(新典社刊)

      ページ: 113-135

  • [雑誌論文] 院政期から見た『源氏物語』-人物造型の方法をめぐって-2009

    • 著者名/発表者名
      西本寮子
    • 雑誌名

      広島女学院大学公開セミナー論集 26

      ページ: 89-110

  • [雑誌論文] 江戸時代中期における物語の流布と享受-『とりかへばや』を例として-2009

    • 著者名/発表者名
      西本寮子
    • 雑誌名

      国語と国文学 86巻5号

      ページ: 117-126

    • 査読あり
  • [図書] 報告書『とりかへばや』伝本の流布状況を視点とした江戸時代における物語享受の研究」3発行(「本居学派による『浜松中納言物語』の流布について-大阪府立中之島図書館蔵中西文庫本を手がかりに-」赤迫照子「国立国会図書館蔵『浜松中納言物語目録』翻刻」物語研究の継承-『古物語類字抄』の享受を例として-」「寛延四年滋野井公麗書写『とりかへばや』(巻一)翻刻)2011

    • 著者名/発表者名
      赤迫照子, 小川陽子, 西本寮子
    • 総ページ数
      85(7-25,37-60,26-36,61-85)

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公開日: 2012-01-26   更新日: 2014-08-15  

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