研究課題/領域番号 |
20520179
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研究機関 | 清泉女子大学 |
研究代表者 |
佐伯 孝弘 清泉女子大学, 文学部, 教授 (40255956)
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研究分担者 |
篠原 進 青山学院大学, 文学部, 教授 (80133271)
長谷川 正江 (倉員 正江) 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (70307817)
杉本 和寛 東京芸術大学, 音楽学部, 教授 (40282545)
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キーワード | 浮世草子 / 井原西鶴 / 江島其磧 / 大雅舎其鳳 / 永井堂亀友 / 『風流三国志』 / 『北〓俚談』 / 『世間子息気質』 |
研究概要 |
以下の作業を行った。 (1) 雑誌の編集作業 浮世草子研究会と西鶴研究会が母胎となって平成18年に創刊した研究雑誌『西鶴と浮世草子 研究』(年刊誌、全5冊)の3号<金銭特集>(平成22年5月、笠間書院)の編集責任(共編)に杉本が当たった。同誌5号(平成23年1月刊行予定)の刊行に向け倉員が責任編集に当たった。 (2) 西鶴・浮世草子研究文献目録作成 前に受けた科学研究費で行っていた作業を継続し、文献の現物調査、及び作成リストの増補作業を行った。昭和36~44年分(纏め役は長谷川)を『西鶴と浮世草子 研究』3号、同45~60年分(纏め役は佐伯)と同61~63年分(纏め役は篠原)を同誌別冊(科研費報告書を兼ねる。平成22年2月刊)に掲載。また、佐伯は、「西鶴と浮世草子 最新文献ガイド〔平成19年版〕」(要約分付き)を作成した(『西鶴と浮世草子 研究』3号に掲載)。 (3) 作品の注釈 浮世草子研究会の例会を8回行い、前年度に引き続き江島其磧作『風流曲三味線』の注釈作業を進め、ほぼ終了。また、以前に施した西沢-風作『風流三国志』の注釈の章毎の語注の書式統一やチェック・増補・調べ直しを進めた(『西鶴と浮世草子 研究』3号別冊に掲載)。 (4) 浮世草子の作品論・作家論や、他ジャンルとの関連の考察 佐伯は江島其磧の代表作『世間子息気質』の作品論や、浮世草子怪異物と笑話との関連、篠原は末期浮世草子の作者永井堂亀友・大雅舎其鳳の作家論、長谷川は近世後期文人の著作への浮世草子の影響について考察し、後掲の如く発表した。 (5) 浮世草子作品の解題作成の準備 刊行企画のある『浮世草子事典』作成に向け、西鶴研究会との話し合いや、解題の書式(記述雛形)の検討を行った。 (6) 浮世草子作品の翻刻 翻刻作品候補として都の錦作『御前御伽』を選び、諸本の書書誌調査を進めた。
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