1. 基礎的データの整備 ・次の各資料から書籍の価格に関わる記事を抽出しデータベース化した。 『内池家蔵書目録』・『世帯道具覚』・『皇学所御用』・『天保十四年 庵原郡今宿池田家諸本諸道具所持控』・大塚荷渓『書画雑事記』・本居宣長『宝暦二年以後購求謄写書籍附書目』・吉田松陰『費用録』・貝原益軒『公私書目』・『俳諧書籍目録』・『和泉屋吉兵衛直段書」。入力は、ある程度専門的知識を備えた大学院生を雇って行い、提出されたデータをチェックし若干の修正を行った。 ・埼玉県立文書館をはじめとする史料調査、また購入資料から得た書籍価格に関するデータをデータベースに蓄積する作業を継続した。また蔵版目録書き入れ価格のデータもこれに加えて入力を継続した。 2. 史料調査と資料収集・整備 ・各地の文書館・図書館等にて書籍流通と価格に関わる資料の収集を行った。 3. 研究成果の公開と研究者間における研究情報の共有化 ・「書籍文化史』第11集を2010年1月に実行した。資料紹介存中心とする6本の原稿を収載し、全200頁の冊子とした。この冊子は、関連する研究に携わる研究者、関連研究機関に配布した。 ・書籍文化史に関連する文献資料の収集を継続し、当該年度内に得たデータをまとめ「『増補改訂 近世書籍研究文献目録』補遺3」として『書籍文化史』第11集に収めた。
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