1. 書籍価格に関する基礎的データの整備 (1) 書籍価格資料のデータ化 平成22年度は、『金生堂蔵板書目』・『文渓堂蔵版書目録』.『青雲堂蔵版目録』・『山静堂蔵板目録』・『玉山堂製本書目』・『宝集堂蔵板書目録』等、幕末期書肆発行蔵版目録所掲の書目のうち、価格記入のあるものについてデータ化した。 2. 史料調査と資料収集・整理 (1) 史料調査 小千谷市図書館・埼玉県立文書館・神奈川県立文書館等で史料調査をおこない、そこで得た収集資料を整理し、書籍価格に関わる記事をデータに付加した。 (2) 書籍流通関係資料の収集・整理 京都の絵草紙屋桜井屋治兵衛(和久屋治兵衛)家の文書、および、和歌山書肆阪本屋大二郎家の文書の翻刻・整理をおこなうとともに、関連資料の収集をおこなった。 3. 研究成果の公開と研究者間における研究情報の共有化 (1) 『書籍文化史』第12集の発行 第12集については8本の論考・資料紹介の投稿を得た。それに書籍研究文献目録の補遺を合わせて、220ページの冊子とし、2011年1月に発行した。また、それを研究者・研究機関に配布した。
|