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2008 年度 実績報告書

長門本平家物語に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20520182
研究機関武蔵大学

研究代表者

小川 栄一  武蔵大学, 人文学部, 教授 (70160744)

キーワード長門本平家物語 / 平家物語 / 延慶本平家物語 / 長門本平家物語自立語索引 / 平家物語の成立 / 平家物語の諸本 / 中世の日本語 / 平家物語の文字表記
研究概要

本年度は長門本平家物語の自立語索引の作成に取り組み、本年度研究成果公開促進費の交付を受けて、『長門本平家物語自立語索引』(全1062ページ勉誠出版21年2月)を出版した。この書は麻原美子・小井土守敏・佐藤智広編『長門本平家物語』一〜四(勉誠出版平成16〜18年)を底本にして、自立語の所在を、底本の文字表記ごとに一括して示したものである。長門本は平家諸本の中で最も古い形態を残した延慶本ときわめて近い本文を持つ本として知られていたが、近年の研究では部分的に延慶本よりも古いと考えられる本文や特徴を残していることが注目されている。長門本の成立年代は不明であるが、鎌倉時代の語学資料としても重要である。それにもかかわらず、これまで長門本の語彙索引は作られてこなかった。長門本の分量が膨大(約40万語。約1,200ページ)であるために、誰も手を付けられなかったからである。
本書はコンピュータで作成した長門本語彙データベースから索引の形式でアウトプットしたものである。長門本にある全自立語を網羅してある。語の所在はもちろん、各語の用例数を簡単に計測することが可能で、語彙の全体的な傾向をつかむことができる。さらに、底本における表記ごとに示したことも大きな特徴である。これによって、本書が底本の漢字表記をいかに読んだかがわかり、読みの正しさを実証するのみならず、ある語についてどのような表記形態があるかがわかり、文字表記の研究にも大いに役立つ。
本書の刊行によって、本プロジェクトの研究のみならず、語学・文学を始め、今後の長門本研究を飛躍的に展開させることが可能である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 長門本平家物語自立語索引2009

    • 著者名/発表者名
      小川栄一, 麻原 美子, 大倉 浩 佐藤 智広, 小井土 守敏
    • 総ページ数
      1062
    • 出版者
      勉誠出版

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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