研究課題/領域番号 |
20520184
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研究機関 | 駒沢女子大学 |
研究代表者 |
渋谷 香織 駒沢女子大学, 人文学部, 教授 (10196446)
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研究分担者 |
松村 良 駒沢女子大学, 人文学部, 講師 (00265571)
石田 仁志 東洋大学, 文学部, 教授 (80232312)
田口 律男 龍谷大学, 経済学部, 教授 (80197251)
掛野 剛史 埼玉学園大学, 人間学部, 講師 (00453465)
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キーワード | 国文学 / 近・現代文学 / 表象文化 |
研究概要 |
平成20年度は横光利一「上海」の異同表の公表関連研究および映画における表象文化の検討を中心に研究を行なった。 本研究の遂行に当たっての研究打ち合わせ会議ならびに上海に関する表象文化の検討会を6月29日(東洋大学)、8月29日(龍谷大学)、12月24日(東京国立近代美術館フィルムセンター)、3月2日(東洋大学)に行なった。さらに横光利一文学会第9回研究集会(8月30日)および第8回大会(3月15日)に参加し、シンポジウム「東アジアネットワークのなかの横光利一」および研究発表「「或る長編」「上海」研究-「海港章」<七>、改造社版<四四>削除の理由」を聞き、研究を相対化するための示唆を得た。また、文学作品や映画に表れた1920年代以降の上海に関する表象文化を検証するための関係資料を収集し、ネット上の掲示板等を利用し研究者間の情報交換を十分に行なった上で、上記会議で検討した。 横光利一「上海」の異同表の公表関連研究については、本文からの抽出範囲等、異同表作成の細かな基準の見直しのための検討会議を行いながら、研究補助者を使って、異同表の入力作業、校訂作業等を行なった。その結果、データベース化して公開するための第一段階の準備作業をほぼ終えることができ、一定の成果を上げることができたといえよう。映画における表象文化の検討については、東京国立近代美術館フィルムセンターをはじめとする機関などの所蔵について確認したうえで、同センターにおいて12月24日関連映画を観覧し、上海表象への理解を深めるとともに、映画における上海に関する表象文化の検討会を行ない、相応の成果を得た。
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