研究課題/領域番号 |
20520186
|
研究機関 | 皇學館大学 |
研究代表者 |
橋本 雅之 皇學館大学, 現代日本社会学部, 教授 (70164796)
|
研究分担者 |
飯泉 健司 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (70277747)
瀬間 正之 上智大学, 文学部, 教授 (00187866)
兼岡 理恵 千葉大学, 文学部, 准教授 (70453735)
奥田 俊博 九州女子大学, 人間科学部, 教授 (30343685)
神田 典城 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (50137882)
|
キーワード | 伴信友 / 契沖 / 鹿持雅澄 / 古典注釈 / 引用数 / 古本風土記逸文 / 水戸学 |
研究概要 |
最終年度となる平成22年は、これまでの研究の成果を平成22年9月11日に、姫路市民会館において科学研究費研究調査の報告シンポジウムを開催した。 報告者は、橋本雅之(兼司会)、兼岡理恵、奥田俊博の3名である。橋本は、研究全体を総括し、本研究の当初の目的であった「風土記二次的資料観」からの脱却に関して、特に万葉集をはじめとする上代古典注釈の引用において、風土記の利用が極めて高いことや、水戸藩における『常陸国風土記』研究が、幕末水戸学と深い関係にあることを報告した。 また研究分担者である兼岡理恵は「契沖と風土記」に関する報告をおこない、契沖が風土記を万葉集注釈に利用していた具体的側面を明らかにし、同じく研究分担者である奥田俊博も「鹿持雅澄における風土記の受容」に関する報告をおこない、ここでも風土記が独立した資料としての価値が認識されていたことを明らかにした。 以上の報告に基づいて最終報告書を作成することになった。そして検討の結果、最終章に関しては、国学者の逸文収集の中から、伴信友に焦点を当てて宮内庁書陵部本「古本風土記逸文」の調査結果を橋本が執筆報告することになった。 なお最終的にはデータベースとしてWeb等での公開を予定しているが、現在は準備段階であり準備ができ次第順次公開の予定である。
|