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2010 年度 実績報告書

室町期における修験道の儀礼再興と文化興隆についての総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20520194
研究機関就実大学

研究代表者

川崎 剛志  就実大学, 人文科学部, 教授 (70281524)

研究分担者 源 健一郎  四天王寺大学, 人文社会学部, 教授 (00288953)
キーワード修験道 / 熊野 / 聖護院 / 縁起絵巻 / 平家物語 / 那智滝
研究概要

本研究では、室町幕府や戦国大名の支援の下で修験の霊山が再興されたとき、都市に蓄積された経済力や文化によって、霊山が荘厳され、儀礼が再興される一方で、霊山信仰が都市にも浸透し、都市の文化形成に重要な役割を果たしたことを、学際的に議論し、解明した。
本年は最終年度に当り、2008年度末に開催した研究集会の報告とその後の研究成果に基づく論文集の刊行を最大の目標とした。諸事情により刊行時期が遅れたが、2011年6月に『修験道の室町文化』(川崎剛志編、岩田書院)を刊行する予定である。本書には、川崎剛志「室町前期における熊野三山の再興と文化興隆」「熊野参詣儀礼の図像化-フリーア美術館蔵「熊野宮曼茶羅」をめぐって-」、源健一郎「『平家物語』の諸本展開と寺門派修験-平家享受の場との交渉を視野に入れつつ-」、大河内智之「十五世紀の熊野における護摩堂本尊の造像と修験-本宮護摩堂と那智滝本山上護摩堂-」以下、国文学、芸能史、美術史の研究者による全10篇の書き下ろし論文を収める。
また、本研究課題とその成果が、修験道研究を牽引する宗教学、歴史学の研究者、さらには現代の修験者の間にも共有され、議論が深まることを図って、川崎が国際熊野学会大会で、室町期の京の修験寺院における縁起の類聚と再編の営為に関する講演を行った。その概要は「『両峯問答秘抄』の撰述に関する推論」と改題して、同会誌2号に掲載される予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「一念弥陀仏」偶の受容層-『平家物語』が語る<法然による重衡救済物語>の位相を考えるために-2011

    • 著者名/発表者名
      源健一郎
    • 雑誌名

      中世の軍記物語と歴史叙述

      ページ: 320-352

  • [雑誌論文] 院政期における大和国の霊山興隆事業と縁起2010

    • 著者名/発表者名
      川崎剛志
    • 雑誌名

      中世文学と寺院資料・聖教(竹林舎)

      ページ: 401-425

  • [学会発表] 熊野縁起の類聚と再編-『両峯問答秘抄』を中心に-2010

    • 著者名/発表者名
      川崎剛志
    • 学会等名
      国際熊野学会
    • 発表場所
      聖護院門跡(京都)
    • 年月日
      2010-05-22

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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