今年度は当初に予定したように新演劇に関する海外調査および国内調査を行った。 アメリカは想像を絶する広さで移動に時間がかかったが、短時間の割には公演地の地理的状況の把握ができ、成果が上がった。しかし図書館に長い間こもって調査することができなかったために2009年度にも再度、アメリカの二都市の図書館調査を集中的にする予定である。 思いもよらない円高が続いたため、当初予定していたアメリカ以外にロンドンにも短期間の調査に行くことができた。ここでも公演の地理的状況および建物の把握ができた。 また大学の研究費をつかい、台湾にも調査に出向くことができた。 経済の不況が私の研究調査には大いに力を貸してくれたことになる。 今年度の目的は海外巡業の地理的状況の把握と資料の収集であった。前者は大きな成果が上がったが、資料は時間切れ30パーセントぐらいの収集であったため、次年度に続ける予定でいる。この調査は日本にいてはできないことであるからその点での成果は大きい。 新演劇のアメリカ巡業の旅程を明確に把握できたことと、ロンドン公演も地理的状況を把握することができ、さらには台湾の実情も若干わかった。これが今年度の大きな成果である。
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