本年度は課題遂行の初年度であり、概ね申請時作成「研究計画・方法」に基づいて研究活動を遂行した。以下その項目立に沿って概略を記述する A領域=GHQ/SCAP在米資料-2008年9月短期渡米調査でシカゴ大学図書館、ハーバード大学図書館、コロンビア大学図書館などのGHQ/SCAP関連施設を踏査し資料収集。/B領域=同押収返還資料-同関連資料を所蔵する国立国会図書館などで収集資料再確認と文献対照などの書誌的作業を行った。/C領域=同検閲等個人所蔵資料-長崎在住の方から未発表画像資料の提供を受け、その周辺調査を行った(09年成果公開予定)。/D領域=同国立国会図書館憲政資料室所蔵資料-同室所蔵の米国公文書館BOX資料番号毎の調査一部着手。/E領域=同検閲プランゲ文庫所蔵資料-今年度は米国他大学調査のため未着手。/F領域=同検閲資料- 英文検閲マニュアル などの検閲制度解明が未着手。/G領域=同周辺資料-「カトリック新聞」掲載記事等の長崎原爆表現の変化(一部着手)・英文雑誌掲載記事確認と分析(未着手)・占領軍軍事裁判に関する英文資料(同)・雑誌「LIFE」記事確認(同)・米国語学将校養成日本語学習テキスト確認(一部着手)・シカゴ大学図書館司書奥泉栄三郎の聞き書き調査及び同文庫周辺事情調査(09年成果発表予定)・被占領下の留学及び海外体験(未着手)。/H領域=同検閲の断片資料の書誌的確認調査(切り取り頁調査)-日本国内諸文献対照に拠る書誌データ確定(未着手)。/1 領域=同時期米国日本語図書移動経緯の踏査と原典調査被占領下に旧内務省資料等の米本国移送過程踏査-大学図書館所蔵文献調査によって一部着手。/J領域=プランゲ文庫の史的位置付け-09年成果発表予定。
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