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2009 年度 実績報告書

平家物語の初期形態に関する多角的研究-屋代本を拠点として-

研究課題

研究課題/領域番号 20520199
研究機関國學院大學栃木短期大学

研究代表者

千明 守  國學院大學栃木短期大学, 国文学科, 教授 (00310194)

研究分担者 松尾 葦江  国学院大学, 文学部, 教授 (70157254)
キーワード平家物語 / 屋代本 / 語り系諸本 / 長門本 / 右田毛利家
研究概要

平家物語がどのような過程を経て成立したのか、あるいはその初期形態がどのようなものであったのか、という根本的な問題を明らかにするために、現存の語り本系諸本の中で比較的古態を多く留めていると評価されてきた屋代本平家物語(国学院大学図書館蔵)とその周辺の諸本について、書誌学・日本語学・歴史学等の多面的な視点から調査研究した。本年度は、まず問題の所在を見極めるために、4月に、平家物語の諸本の研究の分野で多くの実績を上げている佐倉由泰氏を招いて公開討論会を、また10月には、多ケ谷有子氏、内田康氏を招いて、シンポジウムを実施した。その上で各研究者がそれぞれの専門分野から問題を設定し、調査研究に当たった。9月、2月、3月に八坂系諸本及びその関係諸本の基本的書誌調査を実施し、調査結果とそこから得られたそれぞれの専門分野からの知見を報告発表した。調査対象は、右田毛利家本平家物語、長門本平家物語(赤間神宮蔵)、近衛本源平盛衰記、中院本寛永版、平松家本、京都府立総合図書館蔵屋代本巻2、京都府立総合図書館蔵百二十句本、京都府立総合図書館蔵八坂本、大前神社本とした。前年度の成果を踏まえ、屋代本とその周辺の本文の特殊な書誌形態と本文状況を明らかにした。次年度は、これまでの調査を踏まえ、さらに検討を重ねることを確認した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 平家物語断簡「長門切」続々考2010

    • 著者名/発表者名
      松尾葦江
    • 雑誌名

      平成21年度國學院大学文学部共同研究報告

      ページ: 110-112

  • [雑誌論文] ゆれる物語-平家物語の成立と展開「敦盛最期」を中心に2010

    • 著者名/発表者名
      松尾葦江
    • 雑誌名

      郷土の雄熊谷次郎直実展

      ページ: 227-250

  • [雑誌論文] 平家物語の魅力と楽しみ方2009

    • 著者名/発表者名
      千明守
    • 雑誌名

      姫路文学館『安野光雅展』図録

      ページ: 1-4

  • [雑誌論文] 平家物語と死-物語の救済2009

    • 著者名/発表者名
      松尾葦江
    • 雑誌名

      国文学解釈と鑑賞 74-78

      ページ: 44-51

  • [図書] 延慶本平家物語の世界2009

    • 著者名/発表者名
      松尾葦江
    • 総ページ数
      262
    • 出版者
      汲古書院
  • [備考]

    • URL

      http://www2.kokugakuin.ac.jp/komedlit/kaken.html

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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