研究概要 |
本研究の基礎的研究のうち、主に正編の本文の校定と電子化テキストの作成を行った。 (1)『日本詩選』の本文を校定するための基本的資料を収集し、本文校定の第1次的基礎作業を以下のように進めた。 ○『日本詩選』の刊本のうち、初刻本・再刻本の数種を検討し、刊本間における本文の異同箇所を確認した。 ○『日本詩選』が典拠とした詩集を、「日本詩選採択書目」を参考に収集し、実体が確認された詩集のうち、36書目について『日本詩選』と照合し、詩の採録状況及び詩本文の異同を確認し、併せて詩集の書誌体裁などを含めて報告した。この基礎研究は更に継続する。 ○『日本詩選』に採録されている詩人(及び詩作品)と、同じく江村北海の『日本詩史で言及されている詩人及びその詩集等との照合を進めた。今後の基礎資料としたい。 (2)『日本詩選』正編の本文の電子化テキストを作成した。 ○『日本詩選』正編10巻1,400余首の漢詩本文について、電子化テキストを作成した。ファイルは、プレーンテキストファイルとし、巻別に作品番号を付し、詩題及び分注、後注はタグを付して、ひとまず後のデータベース化の準備をした。 ○ 上記テキストは、検索の便宜を前提として、JIS外文字は大漢和番号(今昔文字鏡番号)で表現し、また一部本文の照合済み作品は、校異を付してある。
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