2001年の同時多発テロ以降、現代アメリカ演劇がグローバルな文脈のなかで、どのような展開を見せたかにつき、大まかな認識論的地図を得ることができた。具体的には、アメリカの主要都市に展開する地域劇団、ニューヨークに展開する商業演劇と実験的演劇を研究対象とし、さらに大陸ヨーロッパにおけるフェスティバルカルチャーにおける、アメリカ演劇の受容につき、調査研究を行った。他方、グローバル化の中で大きな変化を遂げつつある現代日本におけるパフォーマンス文化についても、現代アメリカ演劇との関連性を頭に置きながら、考察を続けた。
|