1 2009年4月末から5月初旬にかけてトルコのエーゲ大学で開催されたCultural Studiesの国際学会にてリチャード・ライトの俳句の現代アメリカ俳句における位置についての論文を発表した。その後、10月にオハイオ大学の大学院セミナー、ウィルバーフォース大学にてアメリカのモダニズムにおける仏教の役割とR.H.ブライスの俳句論とライトの俳句の関係の問題を考察した論文を発表。さらにアフリカ系アメリカ人としてのライトの俳句の特質に焦点をあてた英文論文をヴァージニア・スミス教授が編集する論文集に寄稿した。この本は来年度に出版される予定である。 2 ジャポニスムとブラック・デコに関しては、グラスゴーやパリにて資料収集を行った。またプリミティヴィズム芸術の流れを汲みながら、それをパロディ化していくアフリカ系アメリカ人芸術家キャラ・ウォーカーについてポスト・ソウルという視点から論文を書いた。ウォーカーについては、雑誌『水声通信』29号、および『黒人研究』79号に論文を掲載した。 3 「ホットミカド」および「スイングミカド」についてはニューヨークで資料を収集した。また「ホットミカド」についてはロンドンでのパフォーマンスを見る機会に恵まれ、現代版の資料を集めることができた。 4 『多民族研究』3号に「ウィニーフレッド・イートンの『私』における服飾・階級・エスニシティーーアジア系混血女性ノラの「新しい女」へのパッシング」を発表した。イートンについては、ハワイ国際人文学会においても発表、その英語論文はプロシーディングに掲載された。
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