研究概要 |
6月の韓国フェミニズム英語学会にて“Negro Eyes or the Queer Gaze in Nella Larsen’s Passing”を発表し、アフリカ系アメリカ人モダニズム文学における人種と性の問題を論じた。またネパールのカトマンズ大学とアメリカのフルブライト委員会共催のセミナーで“Richard Wright’s Haiku, or The Poetry of Double Voice”を発表した。12月には韓国英文学会の国際大会にて“Translating Untranslatables”を発表した。また1月にはハワイ人文学国際学会にて“Transatlantic Slavery and the Aesthetics of Chinoiserie in Nella Larsen’s Quicksand”を発表した。 論文としては、アメリカ合衆国のミシシッピーヴァレー州立大学発行の雑誌Journal of Ethnic Literatureに、Kamila Shamsie についての論文を発表した。また国文社から出版された『亡霊のアメリカ文学―-豊穣なる空間』に論文「奴隷制のトラウマと心霊現象――P.E.ホプキンズの『一つの血から』について」を寄稿した。さらに都留文科大学ジェンダー研究プログラム発行の『ジェンダーが切り拓く共生社会』(論創社、2013年3月出版)に「ネラ・ラーセンの作品における売春、あるいは人種混淆と性の禁忌」を寄稿した。他、論文「ハーレムルネッサンスの<ネグロフィリア>と<プリミティヴィズム>―-新しい黒人のイコノロジー」を執筆した。これは2014年に刊行される都留文科大学英文学科創立50周年記念の論集に掲載される予定である。 翻訳として愛媛大学のエドワード・マークス氏の著書の翻訳を完成した。出版は来年度になる。
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