研究課題
基盤研究(C)
衰退期にある大英帝国の不安が同時代の小説にどのように反映されているかを分析・考察した。成果の概要としては、国家としての不安が登場人物のアイデンティティクライシスに投影されている事例を具体的に示せた点があげられる。時代が要求する男性性を体現した人物を目指す自己と、男性性とは相いれない要素を多分に持つ内面的自己との葛藤に自己確立を阻まれた結果、自己破滅に陥る登場人物がコンラッド、キプリングの小説に繰り返し描かれるのはその一例とみなせる。
すべて 2011 2010 2009
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)
一橋大学『人文・自然研究』 No.5
ページ: 310-329
東京理科大学紀要教養篇 No.42
ページ: 173-192
一橋大学『人文・自然研究』 No.3
ページ: 308-324