アメリカ文学における人種とジェンダー越境表象の研究

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20520252
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 英米・英語圏文学
• 研究機関: 日本女子大学
• 研究代表者: 杉山 直子 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20213506)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 人種 / ジェンダー / 越境 / パッシング / 女性作家 / マキシーン・ホン・キングストン / デインジー・セナ

研究概要

中国系アメリカ人女性作家マキシーン・ホン・キングストンや黒人女性作家デインジー・セナなど、米国のマイノリティ女性作家の作品における「パッシング」の表象について研究し、「パッシング」がジェンダー化された暴力と平和の問題、および「アメリカ人」というアイデンティティそのものの問題と複雑に関係していること、従って人種およびジェンダー越境がさらに追及すべきアメリカ研究の重要なテーマであるという認識を得た。

研究成果

• [雑誌論文] Unspeakable Secret : Maxine Hong Kingston's Use of Woman Warrior Characters (2011)
  • 著者名/発表者名: 杉山直子、Usable Past
  • 雑誌名: 大国論集(【北海道大学スラブ研究センター】夏期国際シンポジウム「ユーラシア諸国におけるアジアの自己表象」プロシーディングス) (印刷中)
• [雑誌論文] 私のように黒い姉妹たち:デインジー・セナの『コーケイジア』と「パッシング」 (2011)
  • 著者名/発表者名: 杉山直子
  • 雑誌名: 日本女子大学人間社会学部紀要 21号(印刷中)
• [雑誌論文] From the Woman Warrior to Veterans of Peace : Maxine Hong Kingston's Pacifist Textual Strategies (2009)
  • 著者名/発表者名: 杉山直子
  • 雑誌名: アメリカ学会英文ジャーナル Vol.20 ページ: 131-147
  • 査読あり
• [雑誌論文] 日本女子大学人間社会学部文化学科/国文学研究資料館文学形成研究系「古典形成の基盤としての中世資料の研究」プロジェクトシンポジウム (2009)
  • 著者名/発表者名: 杉山直子
  • 雑誌名: 「ジェンダーと古典キャラクター」報告書 ページ: 60-66
• [学会発表] Usable Past, Unspeakable Secret : Maxine Hong Kingston's Use of Woman Warrior Characters (2010)
  • 著者名/発表者名: 杉山直子
  • 学会等名: 【北海道大学スラブ研究センター】夏期国際シンポジウム「ユーラシア諸国におけるアジアの自己表象」
  • 発表場所: 北海道大学スラブ研究センター
  • 年月日: 2010-07-09
• [学会発表] 「パッシング」する子供たち (2010)
  • 著者名/発表者名: 杉山直子
  • 学会等名: 2010年度日本女性学会
  • 発表場所: 大阪府ドーンセンター
  • 年月日: 2010-06-10
• [学会発表] チャイナタウンの女武者:キャラクターとしての花木蘭の変容 (2008)
  • 著者名/発表者名: 杉山直子
  • 学会等名: シンポジウム「ジェンダーと古典キャラクター」
  • 発表場所: 日本女子大学西生田キャンパス
  • 年月日: 2008-11-15
• [図書] アジア系アメリカ文学を学ぶ人のために (2011)
  • 著者名/発表者名: 杉山直子
  • 出版者: 世界思想社(印刷中)
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://naokos.blog.ocn.ne.jp/blog/