• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

18・19世紀イギリス植民地支配における科学的探究とロマン主義文学

研究課題

研究課題/領域番号 20520263
研究機関京都造形芸術大学

研究代表者

勝山 久里  京都造形芸術大学, 芸術学部, 教授 (00351362)

キーワード英米文学 / 比較文学 / 西洋史 / 東洋史 / 政治学
研究概要

ロマン主義文学を、ヨーロッパ帝国支配、植民地支配との関わりの中で捉えることによって、1770年から1830年の間に書かれた文学、批評書、この間になされた講演の再評価を行った。ロマン主義の時代において、ヨーロッパの植民地支配が物質的にもイデオロギー上においても劇的な変化を遂げることに注目し、18・19世紀イギリス帝国支配の新しいシステムによって強力に形成されつつあった科学的知の体系を、ロマン派文学がどのように取り込み、またそれに対峙したのかを明らかにするために調査、研究を進めた。
最初に、『進化論』を著したCharles Darwinの祖父であり植物学者、発明家にして詩人のErasmus Darwinの詩作品、The Botanic Garden(1789-91)を詳細に読み解くことを通して、彼が成した文学と科学的探究の融合という一つの新しい視座が、Blake、Coleridge、Wordsworth、Shelley CircleやEleanor Anne Pordenといった広範なロマン主義文学者に与えた影響を分析し、研究会で発表の後、論文に纏めた。
さらに、帝国の植民地支配と平行して行われた、Cook、Banks、Barrow、Darwin、Jonesらに代表される地球規模の科学的探究が、ロマン主義の時代の知識の根幹を成す重要な要素であることを示し、その上でロマン主義が帝国の問題と科学的知識に対してどのように向き合い、昇華させていったかを明らかにすべく研究を進めた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 科学的探究とロマン派文学 : Erasmus DarwinのBotanic Garden(1789-91)2008

    • 著者名/発表者名
      勝山久里
    • 学会等名
      第140回関西コールリッジ研究会例会
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      2008-11-22

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi