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2010 年度 実績報告書

アジア系アメリカ文学におけるエスニシティと環境的想像力の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20520268
研究機関松山大学

研究代表者

吉田 美津  松山大学, 経営学部, 教授 (80140622)

キーワードアジア系アメリカ文学 / 中国系アメリカ文学 / エスニシティ / チャイナタウン / 環境的想像力 / 空間的表象
研究概要

平成22年度における研究の主要な目的は、中国系の作品について考察した表象としての「チャイナタウン」の研究を基礎にして、他のアジア系の作品における環境的想像力の考察である。研究成果は、雑誌論文一件、学会発表一件、そして環境文学概説書の編集と執筆である。
1. 研究成果:〔雑誌論文〕「空間的表象としてのチャイナタウン-『骨』における移民の歴史と家族の物語」(『中・四国アメリカ研究』第5号)、〔学会発表〕「中国系アメリカ文学に見る内なる他者」(シンポジウム「アジア系アメリカ文学・文化におけるInterethnic Encounters」の司会兼講師、多民族研究学会第14回全国大会)〔環境文学概説書の編集と執筆〕23年度夏の出版となる『オルタナティヴ・ヴォイスを聴く-エスニシティとジェンダーで読む現代英語環境文学103選』の編集に携わり論文を寄稿した。
2. 内容・意義・重要性:〔雑誌論文〕「空間的表象としてのチャイナタウン-『骨』における移民の歴史と家族の物語」においてMaxine Hong KingstonやAmy Tanとは異なるFae Myenne Ngによるチャイナタウンの新しい捉え方を展開した。〔学会発表〕「中国系アメリカ文学に見る内なる他者」ではKingstonのTripmaster Monkey(1989)においてアフリカ系の文化に憧れる主人公が持つ変幻自在なアイデンティティの意味を論じた。(共著)『オルタナティヴ・ヴォイスを聴く-エスニシティとジェンダーで読む現代英語環境文学103選』では、概論「アジア系の文学とアメリカの自然と風景」、作家と作品、そしてその評価と研究についての概説「カウンターカルチャーの場所」(Kingston, Tripmaster Monkey)、「家族史としてのチャイナタウン」(Ng, Bone),「ヘテロポリス・ロサンゼルス」(Karen Tei Yamashita, Tropic Orange)等を執筆した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 空間的表象としてのチャイナタウン-『骨』における移民の歴史と家族の物語2011

    • 著者名/発表者名
      吉田美津
    • 雑誌名

      中・四国アメリカ研究

      巻: 第5号 ページ: 1-16

    • 査読あり
  • [学会発表] 中国系アメリカ文学に見る内なる他者2010

    • 著者名/発表者名
      吉田美津
    • 学会等名
      多民族研究学会
    • 発表場所
      国士舘大学
    • 年月日
      2010-08-07

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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