平成20年度は、ロンドンの大英図書館、ランベスパレス図書館、オックスフォードのボドレイアン図書館等において、ヨハネによる黙示録の中世写本を閲覧し、本研究に必要な図像の掲載状況を調査した。また、ロンドンを拠点として本研究遂行の有益な資料を入手できた。これと並行して、平成20年度から平成22年度の研究期間中に、中世夢文学と黙示文学の主要作品における楽園(パラダイス)描写に焦点を当てて、それぞれの類似点、相違点等を詳細に比較研究を行い、中世の夢文学生成に至る史的潮流を考究した。研究の成果は、下記「4.研究成果」に示したとおりである。
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