現代ロシア文化におけるスターリニズム表象とその起源

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20520298
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: ヨーロッパ文学(英文学を除く)
• 研究機関: 稚内北星学園大学
• 研究代表者: 岩本 和久 稚内北星学園大学, 情報メディア学部, 教授 (40289715)
• 連携研究者: 梅村 博昭 東京農業大学, 生物産業学部, 講師
• 研究期間 (年度): 2008 – 2012
• キーワード: ソヴィエト / ロシア / 外国文学

研究概要

本研究では1960年代以降のロシア文学に見られるスターリニズム表象の系譜について、リアリズムとポストモダニズムの間で揺れる現代ロシア文学の変化を参照しながら検討した。また、それら文学作品が21世紀のロシアにおいてテレビ・ドラマ化され、新たに神話化されていく様を検討した。それらを通し、現代ロシア文化におけるスターリニズム表象の志向として、悲劇の告発とユートピアの賛美という対立する要素を明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Russian Literature in the Post-Soviet Period: A Japanese Viewpoint (2012)
  • 著者名/発表者名: Kazuhisa Iwamoto
  • 雑誌名: Japanese Slavic and EastEuropean Studies 巻: 33 ページ: 37-46
  • 査読あり
• [雑誌論文] AES+F 論 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岩本和久
  • 雑誌名: ユーラシア研究 巻: 44 ページ: 38-43
• [学会発表] Ленин иСолженицын: идентификация героя савтором (2011)
  • 著者名/発表者名: Кадзухиса Ивамото
  • 学会等名: 国際学術カンファレンス「アレクサンドル・ソルジェニーツィンの人生と創作」
  • 発表場所: アレクサンドル・ソルジェニーツィン記念在外ロシアの家(ロシア)
  • 年月日: 2011-12-08
• [学会発表] ポスト・ソヴィエトのロシア文学 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岩本和久
  • 学会等名: JSSEESシンポジウム「ソビエト崩壊の20年-生活の変化,思想の変容」
  • 発表場所: 東京国際大学
  • 年月日: 2011-10-23
• [学会発表] 現代に生きるソヴィエト文学 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岩本和久
  • 学会等名: 日本ロシア文学会研究発表会ワークショップ「いま,ソ連文学を読み直すとは」
  • 発表場所: 慶應大学
  • 年月日: 2011-10-09
• [学会発表] ヴィクトル・ペレーヴィンと『収容所群島』 (2008)
  • 著者名/発表者名: 岩本和久
  • 学会等名: 日本ロシア文学会研究発表会
  • 発表場所: 中京大学
  • 年月日: 2008-10-11
• [図書] 現代ロシア文学とスターリニズム(II) (2013)
  • 著者名/発表者名: 岩本和久、松下隆志、前田しほ
  • 総ページ数: 47(1-12)
  • 出版者: 稚内北星学園大学
• [図書] いま、ソ連文学を読み直すとは (2012)
  • 著者名/発表者名: 野中進、安井亮平、中村唯史、岩本和久、平松潤奈
  • 総ページ数: 90(67-78)
  • 出版者: 埼玉大学
• [図書] 戦争と異世界-現代ロシア文学とスターリニズム (2011)
  • 著者名/発表者名: 前田しほ、佐藤亮太郎、宮風耕治、岩本和久
  • 総ページ数: 70(59-67)
  • 出版者: 稚内北星学園大学
• [図書] 情報誌の中のロシア (2008)
  • 著者名/発表者名: 岩本和久
  • 総ページ数: 63
  • 出版者: 東洋書店
• [備考]
  • URL: http://www.wakhok.ac.jp/~iwamoto/stalinism_now/
• [備考] 岩本和久、カザフスタンの日本人強制収容所は今、北海道新聞、2013年1月18日夕刊、5 面(研究の一部の紹介)