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2010 年度 研究成果報告書

現代文学における言語的奇想の系譜--その背景・特質・射程

研究課題

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研究課題/領域番号 20520299
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 ヨーロッパ文学(英文学を除く)
研究機関青山学院大学

研究代表者

國分 俊宏  青山学院大学, 国際政治経済学部, 准教授 (70329043)

研究期間 (年度) 2008 – 2010
キーワード仏文学 / 文学一般 / 言語実験 / 言語遊戯 / モダニズム
研究概要

本研究の目的は、20世紀前半のフランス文学において、言語実験的作品を書いた作家たちのうち何人かを取り上げて、その背景、特質、射程を検討することであった。具体的にはレーモン・ルーセル、ゲラシム・ルカ、ジョルジュ・ペレックの三人を取り上げた。初年度においては、秋に一度、フランスへの研究出張を行い、資料収集に努めた。特にゲラシム・ルカに関連して、ルーマニア・シュルレアリスム関係の古雑誌などのコピーを手に入れた。またその際、特異な文体で知られる現代フランスの作家フランソワ・ボン氏と面会し、インタビューを行った。ジョルジュ・ペレックの資料が所蔵されるアルスナル図書館を紹介していただいたのもボン氏である。第2年度は、ルーセル、ゲラシム・ルカに関する論文をそれぞれ一本ずっ執筆した。この2本の論考は、1年遅れで翌年せりか書房より『ドゥルーズ千の文学』(宇野邦一・堀千品・芳川泰久編著、2011年1月発行)の中の分担執筆分として刊行された。また夏に一度、フランスへの研究出張を行った。その際、フランスにおける若手のペレック研究の第一人者であるソルボンヌ大学教授のクリステル・レッジアー二氏と面会し、関連文献をコピーさせていただくなどした。最終年度には、「レーモン・ルーセル:言葉と物」のタイトルで学会ワークショップを開催したほか、シュルレアリスムの詩人ポール・エリュアールやレーモン・ラディゲらの翻訳をした日本のモダニズム詩人北園克衛を軸に、日仏の言語実験詩人の比較研究にも手をつけた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 詩の翻訳は何を伝えるか:北園克衛訳、ラディゲ「アルファベットの文字」をめぐって2011

    • 著者名/発表者名
      國分俊宏
    • 雑誌名

      青山国際政経論集 第83号(青山国際政治経済学会発行)

      ページ: 19-43

  • [雑誌論文] 反復としての翻訳2010

    • 著者名/発表者名
      國分俊宏
    • 雑誌名

      青山国際政経論集 第80号(青山国際政治経済学会発行)

      ページ: 61-81

  • [学会発表] Communication comme miracle : comment la traduction est-elle (im) possible? 日仏共同セミナー<<Conflit et Interpretation>>(衝突と解釈)2010

    • 著者名/発表者名
      國分俊宏
    • 学会等名
      青山学院大・筑波大・仏フランシュ=コンテ大共催
    • 発表場所
      青山学院大学青山キャンパス
    • 年月日
      2010-11-24
  • [学会発表] レーモン・ルーセル、言葉と物2010

    • 著者名/発表者名
      國分俊宏、新島進、永田道弘、谷口亜沙子
    • 学会等名
      日本フランス語フランス文学会秋季全国大会ワークショップ
    • 発表場所
      南山大学名古屋キャンパス
    • 年月日
      2010-10-17
  • [学会発表] 詩の翻訳は何を伝えるか:日仏アヴァンギャルド詩人たちの言葉とイメージ2010

    • 著者名/発表者名
      國分俊宏
    • 学会等名
      日本比較文学会東京支部月例会
    • 発表場所
      日本大学水道橋キャンパス
    • 年月日
      2010-09-18
  • [図書] ドゥルーズ千の文学(宇野邦一・堀千晶・芳川泰久編著)(「レーモン・ルーセル差異と反復の実践者」及び「ゲラシム・ルカ痙攣する言葉」)2011

    • 著者名/発表者名
      國分俊宏
    • 総ページ数
      459-472
    • 出版者
      せりか書房

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公開日: 2012-01-26   更新日: 2016-04-21  

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