研究課題
基盤研究(C)
コッツェブー作『ベニョフスキー伯』(1795)は、「トルコものオペラ」の変種である。当劇が、20世紀までドイツのオペラや小説に継承された点に、ベニョフスキー著『世界旅行記』(1791)の影響がみてとれる。英国では、マダガスカル島旅行記ブーム等がベニョフスキー受容の素地を作った。また、ドゥルーリ著『マダガスカル島』(1729)と比較する限り、ベニョフスキーの記述も信憑性がある。彼が身を以ってロシアの国家的膨張を体験した点を考えれば、ロシア南下の「警告」も単なる虚言に留まるまい。
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比較文学研究
巻: 94巻 ページ: 47-70
東北ドイツ文学研究
巻: 52巻 ページ: 187-210
異境
ページ: 1-64