(1)研究は、認知言語学的なアプローチによる言語類型論の研究において、言語間に普遍的に見られる文法機能や語彙的意味の表示に用いられる意味図(semantic map)を実証的な方法によって構築することを目的とした。特に次の2つが中心課題である。 (1)文法格の普遍的な意味を記述する意味図の構築すること。 (2)意味図を構築するための客観的に検証可能なアルゴリズムの開発をする。 (2)以上の2つの課題解決に向けて、本プロジェクトでは200の言語からデータを採取し、特に「共格(comitative)および道具格(instrumental)」などのいわゆる「周辺格」に焦点を当てた研究を行うものだったが、モダリティなど、他の文法範疇も付け加えた。
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