平成22年度は、21年度に引き続き、基礎資料の作成と、統語理論的分析、談話意味論的分析を研究分担者、海外研究協力者と共に行った。 まず、基礎資料については、テレビのインタビュー番組の書き起こしと、自由会話、インタビュー会話の書き起こしを整理し、ホームページに公開する準備を行った。国立国語研究所による「日本語話し言葉コーパス」についても、全発話がどのような品詞によって始められているか検索できるようにし、助詞から始まる全発話をリスト化し、ホームページに公開する準備を行った。 統語論的研究については、8月に来日した海外研究協力者と研究打ち合わせをし、統語論的分析における問題点について検討した。談話意味論的研究については、研究分担者が主に担当し、昨年度に引き続き、教科書と新聞の社説に対して談話関係のタグ付けをするという作業を行った。 現段階までの成果を2011年3月にサンフランシスコ州立大学で行われた第7回日本語実用言語学会で発表した。
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