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2010 年度 実績報告書

コミュニケーション行動制御慣用表現の日独対照研究

研究課題

研究課題/領域番号 20520378
研究機関金沢大学

研究代表者

西嶋 義憲  金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (20242539)

キーワード慣用表現 / 日本語 / ドイツ語 / コミュニケーション / 定型表現 / 視点 / 評価概念 / 対人行動
研究概要

当初の研究計画では、平成22年度は、前年度に実施したアンケート調査によって得られた日独両表現を対比し、その成果を発表することになっていた。ところが、平成21年度に行った予備調査により、本調査の質問項目を根本的に再検討する必要が生じた(なお、予備調査の結果については、平成22年6月広州(中国)および同年10月東京で開催された国際学会で口頭発表済み)。そのため、日本とドイツにおけるアンケート調査は平成22年度に実施することとした。ドイツでの調査は平成23年1月に実施した。事前に調査予定の数都市の教育委員会を通じて小学校での調査の許可および実施への協力を要請しておいたが、個人情報保護の観点から協力を躊躇する保護者が多く、また、ドイツ語が母語でない家庭は排除したため、回収できた有効回答数は51にとどまった。日本での調査はその後、平成23年2月に実施し、146の有効回答が得られた。記入式アンケートで、日独で対応する8場面を設定し、各場面で保護者は子供に対してどのような発言をするのかを調査した。その結果の一部を紹介しよう。自分の子供が歩道をふざけて走り、小さな子供と接触してしまい、相手の子供をしりもちつかせ、泣かせてしまったという場面で、保護者はどういう発言をするか。日本ではまず子供に対して、悪いことをし、相手を困らせてしまっていることを認識させ、謝らせるが、ドイツではまず泣いている子を慰め、立たせた上で、謝らせるという違いが顕著に認められた。これは、言語表現の視点という観点からだけでは説明困難で、特定の場面で期待される行動パタンが言語文化ごとに違っている可能性を示唆するものである。これらの成果の一部は、平成23年11月と平成24年3月の2つの学会で口頭発表し、機関誌に投稿・審査中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Urusai! and Rube!. A Contrastive Analysis of Routine Formulas in Japanese and German2010

    • 著者名/発表者名
      Yoshinori Nishijima
    • 学会等名
      The 11^<th> Meeting of German-Japanese Society for Social Sciences
    • 発表場所
      法政大学(東京)
    • 年月日
      2010-10-09
  • [学会発表] Communicative Perspectives in Japanese and German : A Contrastive Analysis of Evaluating Concepts of Communicative Behavior2010

    • 著者名/発表者名
      Yoshinori Nishijima
    • 学会等名
      The 16^<th> International Conference of International Association for Intercultural Communication Studies
    • 発表場所
      広州(中国)
    • 年月日
      2010-06-20

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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