研究課題/領域番号 |
20520384
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西岡 美樹 大阪大学, 世界言語研究センター, 講師 (30452478)
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研究分担者 |
PARDESHI Prashant 神戸大学, 人文学研究科, 講師 (00374984)
桐生 和幸 美作大学, 生活科学部, 准教授 (30310824)
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キーワード | 動詞連結 / ヒンディー語 / マラーティー語 / ネワール語 / 日本語 / Compound Verb Construction / 対照研究 / 補助動詞 |
研究概要 |
本研究は、南アジア諸語のうちヒンディー語、マラーティー語、ネワール語の3言語と日本語の、動詞連結についての対照研究である。 初年度となる平成20年度は、研究代表者西岡、分担者パルデシ、桐生の3名でまず6月に研究打ち合わせを行い、今年度の目標として1)各自資料収集、2)データベース化の際の入力方法統一、の2点について方針を固めた。具体的には、上記3名がそれぞれ担当言語の使用地域におもむき、資料収集を行った(8月:桐生、9月:西岡、3月:パルデシ)。その一方で、本研究の研究協力者である柴谷方良教授(ライス大学)の御協力により、12月にLa Trobe大学のResearch Center for Linguistic Typology(メルボルン)にて、“Workshop on Compound Verbs in the Indo-Turanian Linguistic Area"というワークショップが開催された。そこでわれわれ3名は、本研究のテーマ『動詞連結』に関連するこれまでの研究成果を発表することができた。また、そのワークショップには南アジア諸語のCompound Verb Construction(複合動詞構造、以下CV)に関して長年研究を重ねてこられたPeter E. Hook教授(前ミシガン大学、現バージニア大学)にも御参加いただいた。 このワークショップでの有意義な議論により、これまで南アジア諸語で扱われてきたCVの実態を再確認することができ、さらに本研究のテーマである『動詞連結(V1+V2)』とCVの位置付けおよび各々の専門言語について理解を深めるよい機会となった。 総じて、次年度の研究に大きく寄与する成果を上げることができた。
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