研究概要 |
一般の国語辞典に必要な用例を明らかにするため,現行の国語辞典の多義語の意味記述と,用例の掲載状況を比較,分析した。調査語は動詞約40語である。対象とした辞書は,『岩波国語辞典』第六版(岩波書店),『新明解国語辞典』第六版(三省堂),『新選国語辞典』第八版(小学館),『明鏡国語辞典』(大修館書店),以上4冊である。 また,用例提示が貢献すべき用途を次のとおり分析した。 (1)意味・用法理解 (2)文型理解 (3)慣用例の理解 (4)典型例の理解 (5)複合語・派生語・関連語の理解 (6)位相・文体情報の理解 (7)誤用の理解 (8)実使用の証拠の理解 (9)例示の網羅性の理解 (10)初出の提示
|