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2009 年度 実績報告書

辞書用例の記述仕様標準化のための実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 20520428
研究機関大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所

研究代表者

柏野 和佳子  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語資源研究系, 准教授 (50311147)

キーワード用例 / 国語辞典 / コーパス
研究概要

1.格フレーム検索結果と国語辞典との比較
辞書に記載すべき用例を明らかにするため,大規模コーパスで自動抽出される用例と,現行の国語辞典の記載用例との比較分析を行った。
25の動詞を対象に,京大黒橋研究室で開発,公開されている,「格フレーム」(Web上の約16億文の日本語テキストから自動的に構築したもの)の検索結果から,高頻度用例として抽出された用例と,国語辞典(岩波国語辞典,新選国語辞典,明鏡国語辞典)に記載されている用例とを比較した。
比較は次のとおり行った。
a.「格フレーム」の名詞(主にヲ格)が一致する用例が国語辞典にある場合
b.「格フレーム」の名詞は一致せずとも似た用例が国語辞典にある場合
c.「格フレーム」と似た用例がなく,その用例が分類できそうな語義が国語辞典にはない場合
d.国語辞典にある用例が「格フレーム」の用例として抽出できていない場合
調査した範囲内では上記a.に該当するものは予想以上に少なく,多くはb.であった。c.の該当例はほとんどなかったが,d.の該当例はいくつか見つかった。例えば,動詞「使う」の場合,a.は「金/筋肉/気/神経/頭/英語/魔法を使う」の7例。また,d.に該当したものは「人を使う(のは難しい)」や「弁当を使う(=食べる)」であった。
2.岩波国語辞典改版のための用例選定
昨年度に整理した用例提示が貢献すべき用途をふまえ,岩波国語辞典第七版改訂の際の用例選定を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 岩波国語辞典 第七版(分担執筆)2009

    • 著者名/発表者名
      西尾実・岩淵悦太郎・水谷静夫編
    • 総ページ数
      1722
    • 出版者
      岩波書店

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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