研究概要 |
本研究では,以下の2つについて考察を行った。(1)典型的なコロケーションにおける係り受けの分布の調査。「を+動詞」の直前にその動詞に係る名詞句が来る確率は約97%,「名詞+を」の直後にその名詞句の係る動詞が来る確率は約90%であった。形容詞・形容動詞と名詞句については,前後5語までにおける係り受けが約98%であった。(2)慣用句を使った文章ジャンルの判別。「手」を含む慣用句74項目を指標として「人文科学」「社会科学」「自然科学」という3つのジャンルの判別を多変量解析法によって行った結果,5つの慣用句によって高率でジャンルが判別されることが分かった。
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