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2010 年度 実績報告書

インターフェースの観点からの英語音調の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20520440
研究機関神戸大学

研究代表者

立石 志乃扶 (水口 志乃扶)  神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (00157489)

キーワード英語音調 / 産出実験 / 学習ソフト / 自動評定 / 順序効果 / フィードバック / 学習効率 / シャドーイング
研究概要

今年度の成果は、(1)昨年度の英語音声産出の大規模学習実験の分析を補完する学習実験の実施により「フィードバック」効果の検証と、(2)自動評定のできる英語イントネーション学習ソフトの開発である。具体的には、(1)は音声情報だけを用いた英語の文レベルのイントネーション産出訓練と、昨年度行ったピッチの視覚情報と音声情報の両方を用いた英語の文レベルのイントネーション産出訓練の学習効果を比較するための実験である。未だ分析の途中ではあるが、音声情報だけを用いた英語音声産出の効果の方が高いのではないか、と思わせる結果が出ている。学習者の学習意欲を高めるには何らかの学習者への「フィードバック」が必要であるが、本研究では「視覚情報」がこのフィードバックとして働くと考えている。本年度の研究でピッチという形でのフィードバックはすべての産出訓練に必要なわけではなく、限られたフィードバックでも同じ学習効果が得られる、という仮説を得るに至った。この仮説を証明するために、従来から音声教育で行われている「シャドーイング訓練」との比較も本年度開始した。シャドーイングと本研究との違いは、前者が学習者に何のフィードバックもしないのに対し、本研究はピッチという視覚情報によって学習者にフィードバックを提供するという点である。昨年度はイントネーション訓練と音韻訓練の「順序効果」という研究成果を得たが、本年度は、学習者へのフィードバックの有無による学習効率の違いという観点から、効率的な音声学習の可能性を探ろうとしていることに意義がある。また、学習者に評価を自動的に提示する形の「フィードバック」の可能性を探るために、(2)の評価付きの英語イントネーション学習ソフトを作成した。今後はフィードバックの有無という観点の研究によって、「学習効率」のよい新たな音声学習の方法の開発につなげることが重要であると考える。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Training the brain to weight speech cues differently2010

    • 著者名/発表者名
      S.Yline, M.Uther, A.Latvala, S.Vepsalainenle, P.Iverson, R.Akahane-Yamada, R.Naatanen
    • 雑誌名

      The Journal of cognitive Neutoscience

      巻: Vol.22 ページ: 1319-1332

    • 査読あり
  • [雑誌論文] シャドーイング委による日本語発音の変化2010

    • 著者名/発表者名
      阿栄那・林良子
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告

      巻: Vol.109 ページ: 19-24

  • [学会発表] シャドーイング練習による中国語・モンゴル語話者の発音変化-縦断的研究-2010

    • 著者名/発表者名
      阿栄那・林良子
    • 学会等名
      日本語教育学会秋季大会
    • 発表場所
      神戸大学(兵庫県)
    • 年月日
      2010-10-09
  • [学会発表] シャドーイング練習による語アクセントの変化2010

    • 著者名/発表者名
      阿栄那・林良子
    • 学会等名
      2010年世界日本語教育大会
    • 発表場所
      国立政治大学(台湾)
    • 年月日
      2010-07-31

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公開日: 2012-07-19  

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