研究概要 |
本研究の目的は、英国を代表する言語学者Richard A.Hudsonが新たに発表した、進化した形のWG理論(New Word Grammar,NWG)の枠組みを把握し、その認知文法的、あるいは構文文法的影響を探る。今年度予定していた研究計画に従い、これをほぼ予定通り遂行し、以下のような実績を上げた。 1.New Word Grammar理論についての公刊、未公刊の文献収集のため2008年8月13日から9月11日まで英国へ出張した。同時にLondon大学University College Londonにて、海外共同研究者のProf.R.A.Hudson、Andrew Rosta,Nik Gisborne,Jasper Holmes,Joseph Hilfertyの各氏と共同研究、workshopを行った。これらの活動は、国外、国内での口頭発表のための論文の作成に大いに役立った。 2.今年度の研究成果の一部を、日本英語学会第1回国際Forum(2008年4月26-27日、東京外国語大学)で連携研究者と共同でworkshopを開催して公開、あわせて研究代表者個人の口頭発表も行った。 3.今年度の研究成果の一部をFirst Conference of the International Society for the Linguistics of English,ISLEI(Freiburg,Germany,8-11October2008)で口頭発表した。発表内容について的を射た質問を受け、実りある議論を聴衆と行うことができた。 4.The 18th International Congress of Linguists(Seoul,21-26July2008)に参加し、研究成果の一部をLexical Semanticsの部門で研究成果の口頭発表をした。発表には多くの聴衆が集まり、内容について数多くの質問も出て有意義であった。 5.研究成果の一部を、Manghyu Pak(ed.).Current Issues in Unity and Diversity of Languages:Collection of the Papers Selected from the CIL18,Held at Korea University in Seoul,on July21-26、査読ありの学内紀要『京都府立大学学術報告』に発表した。
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