新聞・雑誌・書物・辞典・インターネット上のコーパスなどから、できるだけ多くの形容詞・副詞の複合語を収集し、このデータをもとにイディオム性の高い複合語、例えば、bull-headed(頑固な)、featherbrained(愚かな)、can-do(意欲に満ちた)、acid-tongue(辛らつな)、cat-like(忍び足の)などを拾い出し、コンピュータに入力する。そして、新ヶ江(分担者)が平成20年度に開発した「逆配列」用のソフトを用いて語尾からのアルファベット順に配列しなおし、意味と強勢パターンを付与する。最終目標として、当初は『逆引 英語形容詞・副詞複合語辞典』のタイトルで辞典として一冊にまとめる予定であったが、データを収集していく中で、動詞複合語、例えば、air-ship(空輸する)、gridlock(渋滞させる)、leapfrog(馬跳びをする)など、が少なからずあることが分かり、動詞複合語も含めることにした。従って、辞典のタイトルは『逆引 英語形容詞・副詞・動詞複合語辞典』とすることにした。 本研究の最大の特徴は、「逆配列」にある。この「逆配列」により、通常の配列では埋没してしまっている複合語の構造の仕組とその全体像を明らかにするうえで、多大な貢献をするものと考えられる。さらには、英語の複合語研究に貢献できるだけでなく、英語の学習者にとっても大変に有用であると考えている。 平成22年度は、英語の形容詞、副詞及び動詞複合語を新聞・雑誌・書物などを中心に収集をおこなった。合計約8千語を収集することができた。これらの複合語に意味と強勢パターンの付与を行なった。 3年間の総まとめとして、上記タイトル『逆引 英語形容詞・副詞・動詞複合語辞典』(英光社)で出版(近刊)。
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