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2008 年度 実績報告書

ITを活用した海外への日本語教育支援方法のローコストモデルの研究

研究課題

研究課題/領域番号 20520460
研究機関東京外国語大学

研究代表者

藤村 知子  東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 准教授 (20229040)

キーワード講義理解 / マルチメディア教材 / 情報通信技術
研究概要

情報通信技術の発達と普及に伴い、途上国の大学においても、プロジェクタ等の設備が教室に設置されるようになった。大学に標準的に備えられている設備と通信回線を利用し海外の日本語学習者へローコストで支援する方法を探るのが本研究の目的である。
(1)海外の大学から日本の大学への留学を考えている日本語学習者が留学前に日本の大学の講義や演習に慣れることを目的として、日本語母語話者と直接コミュニケーションをとる際、話し合いのもとになる教材を作成した。海外との比較がしやすいよう、日本の政治制度を題材としたマルチメディア教材とした。
(2)日本語による講義の特性及び日本語母語話者による重要情報抽出の研究として、日本語母語話者に人文系の講義を聴講したあとわかったことを要約文にまとめてもらい、それに残る情報について調査した。キーワードが板書された内容や講義者が講義の最後に「本日の講義のまとめですが」などとまとめであることを明示的に宣言した場合、受講者のほぼ全員が要約文に残すことから、板書やメタ言語表現の重要性が確かめられた。
(3)ミニ講義による日本語学習者の講義理解調査として、10分程度の講義ビデオの視聴とノートテーキング、視聴直後に理解調査を行った。中級レベル程度の日本語学習者の場合、講師による板書が理解の助けとなっており、PowerPointのスライドが次々に切り替わる講義や板書も配付資料・教科書のない講義より、スムーズにノートテーキングができ、理解度も上がることが確かめられた。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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