研究課題/領域番号 |
20520465
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
山崎 けい子 富山大学, 人文学部, 教授 (50313581)
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研究分担者 |
深澤 のぞみ 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (60313590)
中河 和子 富山大学, 医学薬学研究部(医学), 非常勤講師 (00456401)
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キーワード | 外国籍年少者 / 日本語教育 / 学習環境 / 翻訳教材 / 共生サポート / 支援ネットワーク / 協働作業 |
研究概要 |
本研究は、富山のような外国籍年少者が広い地域に散在している地域の支援に着目し、子ども達の周辺に集う人々(学校関係者・外国籍の子どもの保護者・地域の外国語母語話者、日本人ボランティア、留学生、日本語教師等)を巻き込み、支援の力を集め連携を結ぶ試みを行うことで、学習環境のデザインの可能性を探っている。そのために翻訳教材作成プロジェクトを企画し、その周辺の活動における人々の関わり方、意識等を記録している。現在、実践データの分析を進めつつ、途中までの成果を口頭や論文で発表している(11.研究発表を参照のこと)。具体的な実践については以下に示す。 1)翻訳教材作成プロジェクト (1)小学校国語教材「一つの花」(光村図書4年下)の翻訳作業を行った(ポルトガル語、タガログ語、タイ語、ロシア語、中国語)。 (2)母語学習用ワークシートを作成した(ロシア語、中国語)。 (3)日本語学習用のワークシートを作成中である。どの現場でも使いやすいものにするための工夫を加えている。 (4)翻訳教材に携わる者で、翻訳の仕方や問題点を話し合う勉強会を2回行った(10/12、2/7)。 2)距離的に離れたメンバーのため、HPをよりどころにしようと運営している。HPには、1)で述べた教材をアップするほか、活動を随時報告している。21年度からはメーリングリストも本格的に稼働している(現在参加者24名)。 3)翻訳教材作成プロジェクトに参加している、外国籍年少者の保護者の意識変容についてインタビュー調査を引き続き行った。また、翻訳教材を使用する指導者への聞き取り調査も行なった。 4)所沢、豊田の外国籍年少者の支援現場に赴き、実地調査を行った。 5)11/29、善元幸夫氏(新宿区立大久保小学校日本語国際学級)を迎え、「ニューカマーの子どもたちの教育を求めて-今、日本語国際学級がおもしろい!-」と題して研究集会を開催した。
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