第二言語としての日本語の習得に影響を及ぼす学習者の個人差がどこから来るのかという問題を、学習者の認知的な側面から探ることを目的としている。個人差の中でも特に影響が大きいと考えられている言語適性を構成するものは何か、発達段階で重要になる言語適性の構成要素とは何かを見いだそうとしている。 (1)言語教育において言語能力とは何かという考え方は変遷してきており、それに伴い言語習得に必要な言語適性についても再概念化が必要だとされている。よって、文献調査を行い、問題を整理し、理論構築を行う。 (2)初級、中級、上級の学習者から言語適性および言語能力のデータを収集し、それぞれのレベルで重要となる言語適性の構成要素は何か分析する。
|