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2009 年度 実績報告書

国際語としての英語の音声理解及び内容理解に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20520486
研究機関福島大学

研究代表者

松浦 浩子  福島大学, 経済経営学類, 教授 (70199751)

研究分担者 千波 玲子  亜細亜大学, 国際関係学部, 教授 (10227332)
キーワード国際語としての英語 / comprehensibility / preference / speech rate / familiarity
研究概要

21年度は、主として英語変種と学習者態度との関連性について研究を行った。具体的には、約130名の日本人大学生に対して、アメリカ人、及び広東語を母語とするホンコン中国人によって吹き込まれた英語を、2種類の速度(話者のオリジナルスピード、速度を操作した調整スピード)で聞かせ、comprehensibility(主観的理解度)、accentedness(訛り)、fluency(流暢さ)、preference(好み)を評価させた。最初に「好み」とそれ以外の3つの評価項目との関連性について調べたところ、アメリカ英語では「主観的理解度」が、ホンコン英語では「主観的理解度」と「訛り」が、「好み」を予測する変数として有意であることがわかった。次に、これら4種類の評価項目と速度との関連性について調べた結果、速度が変わると、「主観的理解度」や「流暢さ」に対する評価点が変化するものの、「好み」関しては有意な変化が見られなかった。さらに、音声英語に対する2種類の慣れ(経験した英語変種の数、英語に接する時間的長さ)と「好み」との相関関係を調べた結果、経験変種数とアメリカ英語及びホンコン英語に対する「好み」との間に有意な相関は見られない一方で、相関は弱いものの英語接触時間が長い被験者ほどホンコン英語を好まないという結果が得られた。日本人被験者は主としてネイティブスピーカーの英語を聞き、ノンネイティブスピーカーの英語については、聞く機会があったとしても接する時間的な長さはごく限られているものと思われる。このような学習者の一般的傾向が、英語を聞く時聞が長い人ほどホンコン英語を好まないという結果につながったものと考えられる。慣れ及び音声提示方法と、言語態度との関連性に関する研究は今後も継続する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Japanese Motivation and Intelligibility of English as an International Language2009

    • 著者名/発表者名
      Hiroko Matsuura, Reiko Chiba
    • 雑誌名

      商学論集 第78巻

      ページ: 15-26

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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