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2010 年度 実績報告書

バイリンガルの言語切り替えと第二言語産出のメカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20520488
研究機関目白大学

研究代表者

岡 秀夫  目白大学, 外国語学部, 教授 (90091389)

キーワードバイリンガル / 言語の切り替え(コード・スイッチング) / 第二言語の産出能力 / 異文化間伝達能力 / CEFR(ヨーロッパ共通参照枠) / 複言語主義
研究概要

本科研の3年目の最終年度として、これまでの研究をさらに推進し、当初の目的に沿ってそれらを分析し、まとめた。その結果として得られた実績は、次の3点にまとめることができる。
(1)バイリンガルの二言語発達に関して、新たに日・独語バイリンガルの発達に関してもフィールドワークし、その記述と分析に取り組んだ。幼児の認知的な成長と相関して興味深い発見が多々あった。また、日・英語のバイリンガルの書きことばの資料の分析にもとづき,小学校中学年以降のCALP(学習言語能力)の発達という観点から考察を加えた。
(2)バイリンガルの言語切り替え(code-switching)に関して、新しく収集したデータも加え、その整理と分析に取り組んだ。コード・スイッチングの語用論的動機を解明するため、社会的要因と心理的要因に分類したが、とりわけ興味深い視点は、それらの要因の絡み合いと「文化文法の切り替え」であった。
(3)バイリンガル教育の実態を観察し、子供たちの中に第二言語がどのように発達し、産出能力に結びついていくのかを調査した。日本の英語教育のあり方を考える上で、CEFR(ヨーロッパ共通参照枠)の提唱するplurilingualism(複言語主義)の理念、それを達成するアプローチとしてCLIL(Content and Language Integrated Learning)に注目した。産出能力に関しては、インタラクティブな「異文化間伝達能力」としてモデル化した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 新しい英語リメディアル教育へのアプローチ2011

    • 著者名/発表者名
      岡秀夫, 他
    • 雑誌名

      目白大学高等英語教育研究

      巻: 第17号 ページ: 79-88

    • 査読あり
  • [学会発表] 子どもの可能性-バイリンガルから学ぶ2011

    • 著者名/発表者名
      岡秀夫
    • 学会等名
      神田外語大学シンポジウム『効果的な小学校英語教育』
    • 発表場所
      神田外語学院
    • 年月日
      2011-02-11
  • [学会発表] CEFRの日本版(Japan Standards)開発に向けて2010

    • 著者名/発表者名
      川成美香、岡秀夫,他
    • 学会等名
      川成科研中間発表会
    • 発表場所
      共立女子大学
    • 年月日
      2010-12-12
  • [学会発表] 英語リメディアル教育-目白大学の取り組み2010

    • 著者名/発表者名
      岡秀夫、鷲津名都江, 他
    • 学会等名
      第4回JACET関東支部大会シンポジウム
    • 発表場所
      東洋学園大学
    • 年月日
      2010-06-27
  • [学会発表] 外国語教育に置ける目標言語と母語の役割2010

    • 著者名/発表者名
      岡秀夫
    • 学会等名
      第3回目白大学外国語教育研究会
    • 発表場所
      目白大学
    • 年月日
      2010-06-02
  • [図書] グローバル時代の英語教育-新しい英語科教育法-2011

    • 著者名/発表者名
      岡秀夫編著、飯野厚, 他著
    • 総ページ数
      17
    • 出版者
      成美堂

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公開日: 2012-07-19  

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