研究課題
本研究は、インターネットを介して、海外の大学と連携して国際間の新しい語学教育方法を探ることを目的としている。具体的に下記の2つのテーマからなる。(1) インターネットを利用して、海外の大学における日本語学習者と、日本の大学における中国語学習者に対する授業方法に関する研究(2) インターネットを利用して、海外の大学に対する日本語教材の提供を行う方法、および評価を行う方法に関する研究(1)のテーマについては、平成20年度において、台湾の教員との打ち合わを行いつつ、ネット上における構成主義言語学習指向の授業を実施するとともに、その評価を行った。自身が学習する言語について同年代のネイティブの学習者と討論する形式の授業を通して、自分の言語の利用に自信をつけてきたことがわかり、結果として、学生は非常に興味を示し高評価を得た。一方で、本授業スタイルに、テレビ会議利用の際のテーマとテレビ電話接続のテーマに関連性がうすいという問題点や、授業の準備に過大な労力がかかるなどの問題が浮かび上がった。来年に向けて、授業改良のカリキュラムを設計する。上記の(2)のテーマについて、e-learningシステム上で利用するWeb教材の開発に着手した。台湾の教員と共同で実際に利用する教材の内容を選定し、また、台湾側の教員の視点を含めて評価ポイントを定めるとともに、当方でも教材を評価するうえでのポイントを定めて、教材に反映する予定である。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (3件)
第12回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム報告・発表論文集, ヨーロッパ日本語教師会 (掲載確定頁数未定)
日本e-Learning学会国際シンポジウム
ページ: 28-33
東京外国語大学論集 76
ページ: 191-212
第一届華語文教學國際研討會曁工作坊論文集
ページ: 147-161