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2009 年度 実績報告書

リハーサルからタスク運用に転移する正確さに影響を及ぼす要因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20520494
研究機関福井大学

研究代表者

伊達 正起  福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (30259858)

キーワードリハーサル / タスク運用 / モニタリング / フィードバック / エラー形式の気づき / 気づきの転移 / 正確さの転移 / エラー形式の学習
研究概要

モノローグ・タスクを使った活動を12回(1週間に1回のレッスン)与えた。そして、リハーサルとタスク運用間の共通部分に焦点をあて、学習者のリハーサル前に教師からエラー形式に対するフィードバックを与えることが、正確さの転移にどのような影響を及ぼすのかについて調べた。1回の活動を、「一人の学習者の作品中のエラーに対して下線とメタ言語的説明を使った教師による形式指導→学習者がトピックについてリハーサル→学習者がセルフモニタリング→学習者が同じトピックについてタスク運用→セルフモニタリング」という流れで構成した。各活動前に指導した形式は全部で61種類に及んだ。全活動後の翌週には指導したすべての形式に関するアンケート調査を行い、学習者が各形式にどれほどの知識と運用意識(急に使えるか・時間をかけると使えるか・振り返ると使えるか・使えないか)を持っているのか調べた。
分析の結果、次の点がわかった。
(1)リハーサル後のモニタリングにおいて自身のエラーに気づかずタスク運用時もそのエラー形式を転移する場面が、運用能力の低い学習者の方がより多い。
(2)リハーサル後のモニタリングにおいて自身のエラーに気づかないが、タスク運用時にはそのエラー形式自体を使用しない場面が、運用能力の高い学習者の方がより多い。
(3)リハーサル時には使用しないエラー形式をタスク運用時に使用し、直後のモニタリングにおいてエラーに気づかない場面とエラーに気づき正しく修正する場面の両方とも、運用能力の高い学習者の方がより多い。
(4)指導前から知っていたが急には運用できなかった形式に関する運用意識が、運用能力の高い学習者の方が高い。
(5)指導前だけでなく指導後もわからない形式が、運用能力の低い学習者の方が多い。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 学習者による気づきと理解に焦点をあてたペア・トーキング活動2010

    • 著者名/発表者名
      伊達正起
    • 雑誌名

      中部地区英語教育学会紀要 39

      ページ: 205-212

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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